ACPI(Advanced Configuration and Power Interface)は1997年に策定された、PC/AT互換機等の電源制御に関する規格。
策定以前はBIOSレベルでの電源制御をおこなっていたが、ACPIはOSレベルでも管理するようになり、ユーザーが細かな電源制御が可能になった。策定に関わったのはIntel、東芝、マイクロソフトという当時のWindows陣営だが、その後MacOSやLinux系などOS問わず幅広く利用されている。
システムスリープ状態
S0からS5までの6つが定義されている
- S0…通常の使用状態
- S1…通電したままメモリの内容を保持し、低消費電力状態(スタンバイ)
- S2…S1と近いがCPUキャッシュが消えている状態(あまり利用例がない)
- S3…メモリからS2より多くの情報が消えている状態
- S4…メモリの内容をHDDやSSDなど不揮発性の記憶媒体に移して電源を断った状態(ハイバネーション・サスペンド)最近の機種ではUSBポートなどは通電したままで、周辺機器に電力を供給できるようになっているものもある
- S5…完全に電源を断っている状態